東映の拝金主義と『がんばれ!! ロボコン』

 1〜26話 一期生編 70点
 27〜50話 二期生加入編 80点
 51〜72話 大山美容院編 60点
 73〜94話 三期生編(前) 20点
 95〜118話 三期生編(後) 20点

 「したがって、総合評価、『がんばれ!! ロボコン』50点」
 「えーっ! なんでなんで!? 超合金もたくさん売れたし、ポピーさんを大儲けさせたんだよ!」
 「キャラクタービジネスに関しては100点だった。
 しかし、人気が出たために番組の引き伸ばしを図ろうと無理をしたため、二年目以降になるとマンネリの話が続出した。それにロボコンが成長してしまうと物語が終わってしまうという制約から、ロボコンを同じ失敗ばかり繰り返している、向上心のないロボットであるかのように描かざるをえなくなってしまった。
 たまにロボコンが活躍しても、無理矢理に減点の種を見つけてハートマークをとらせないという姿勢もあからさますぎた。
 それに超合金を売りたいがために、次から次へと新しいロボットを登場させる。三期生になると全然キャラが立っておらん。ロボメロなどロボペチャの下位互換にしかなっていない。
 その上、マンネリを打破しようと焦って、ロボチャンなんかを出し、ご都合主義的なストーリーのためにロビンまでものすごく間抜けなキャラクターにしてしまったではないか。
 何よりいけないのは、おもちゃの売上を伸ばすことに目的を特化させ、視聴者の子供たちを楽しませるという本来の任務をおろそかにしたことだ。この番組がなまじ成功してしまったがために、東映の姿勢が完全に固まってしまい、これが二十一世紀になってもなお続いているんだぞ!
 したがって50点減点。50点だ」
 「うららぁ〜」

 東映特撮YouTubeで『がんばれ!! ロボコン』全話視聴完了。これを見ると、東映の拝金主義的な姿勢ってのは最近になって始まったことではないんだなあ、とつくづく思った。義理欠く恥かく人情欠くの東映三かくマークは伊達じゃない。
 ただ昔は才能のあるスタッフもたくさんいた。職人魂と商人魂がガッチリと組み合わさって、ヒット作をたくさん作ることもできた。その後職人としての腕は落ちる一方なのに、商人としての才は健在なままだから、ゼニゲバ体質だけが目立ってしまうということなのだろう。
 ちなみに職人魂だけがあって商人魂がなかったのが円谷プロ。

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