『キョウリュウジャー』アンチ考

キョウリュウジャーアンチ
 2ちゃんねる特撮!板の獣電戦隊キョウリュウジャーアンチスレにおけるレス数を、週ごとに集計してみた。第20話以前と、第21話以降とではスレの雰囲気が全然別物になったと放映中から言わていたが、グラフにすると一層はっきりする。
 ついでに、同じ日付で戦隊を前期後期に分けて、視聴率の前期平均に対する後期平均の比もまた出してみた。
  シンケン 0.92
  ゴセイ 0.84
  ゴーカイ 0.84
  ゴーバス 0.95
  キョウリュウ 0.89
 こうしてみると、アンチスレの雰囲気がこれほどまでにガラリと変わったのに対して、視聴率の推移は完全に平年並みであることが分かる。
 2ちゃんねるでアンチスレというと、過疎っていればよく信者が特攻してきて勝ち誇ったりし、逆に伸びが著しければ失敗作の証拠とアンチが勢いづいたりする。これを見ると、そういうことに何の意味もないということが分かるであろう。
 私は『キョウリュウ』は最初の三話しか見ていない(春田純一氏が出たもんで)。あまりに出来の悪い回だったのでその時点で視聴を止めた。アンチスレに何かを書き込もうという気すら起きなかった。理由は、放映開始前に特撮雑誌に載った、スタッフのインタビューを読んでいたから。『キョウリュウ』にはどんな思いを込めて作るつもりだとか、それを見る子供たちに何を伝えたいとか、そういうことは一切なく、ただ玩具の売上のことしか気にしていなかった。こんな志の低い作品に対しては、いくらつまらないからといって文句を言う気にもなれない。アンチスレが過疎っていたのも、私と同じように感じた人が多かったからであろう。
 そういうわけで、第21話で何が起こったのか知らないのだが、アンチスレが急変したということは、作り手の側も改心したということに違いない。「『キョウリュウ』はこういう作品にしたい」という思いを込めて作品に向き合おうと、態度を改めたのだろうか。良いことである。つまらないと思った人から文句を言われる作品と、つまらないと思った人から何も言われない作品とでは、前者のほうが断然いい。
 まあ私は見る気はないけど。
(追記・2013年といえば2ちゃんねるに大規模規制があった。それを考慮に入れても大して傾向に変わりはない。変化が少し緩めになるだけ)

スーパー戦隊シリーズの視聴率

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