オダギリジョーはいったい何をバカにしたのか？（前編）
オダギリジョーといえば、『仮面ライダークウガ』（2000年）の主演俳優であり、戦隊シリーズを侮辱するような発言をしている人である、と聞いていたので、いずれは筆誅をくわえてやらねばと前々から思っていたら、2015年10月31日の「高寺成徳の怪獣ラジオ」を聞いたら、どうもこの人は単に見栄を張って話を盛っているだけのような気がしてきた。そんな人を叩いたってしょうがない。
オダギリ氏は、『クウガ』の前年に『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオーディションを受けた際に特撮ヒーローをバカにするような発言を審査員に向かって行ない、つまみ出されたということで有名な人である。
僕が俳優の勉強をしているのは、リアルな芝居をやりたいためであって、変身とかヒーローとか、そういうものになるつもりはありません。変身ヒーロー物のオーディションをわざわざ受けに行って、こんなことを言ってきたというんだから、痛い人だと思われるのも当然だ。本人によれば、事務所に行けと言われて仕方なく、受かりたくもないオーディションに行ったという。どうも信じられない。そんな奴が最終選考まで残ったりするのだろうか？ 審査する方の目だって節穴ではないだろう。
本当は受かりたくて受かりたくてたまらなかったんだけど、場の空気を読み違えて盛大にスベり、審査員を怒らせる結果になった。しかしそんな失敗談はみっともない。だから見栄を張って、最初から落とされるつもりだったんだ、みたいな話に作り変えた。真相はそんなところだろう。イソップにも確かそんな話があったような気がする。
そう考えていくと、翌年に『クウガ』の主役が決まった時だって、本当は天にも昇るような心地だったんだけど、素直に喜んだら自分を安っぽく見せてしまうことになるから、真剣に悩んだことにしておこうとしたとか、そういう可能性もある。「自殺を考えた」なんてのは明らかに誇張だろうけれども。
だいたいオダギリ氏が今回「怪獣ラジオ」という番組に出た目的の一つは、『クウガ』という作品に対する自分の思いが曲解されてファンの間に広まっており、それを払拭することであったという。しかしなあ、俳優にとって自分のありのままの本心をファンの前にさらさない権利があるのなら、ファンも俳優の発言をありのままに受け取らない権利があるのですよ。（続く）
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Comments
このブログもずいぶん悲観的になってきましたね。
戦隊ヒロイン研究サイトと銘打ってる割には最近の戦隊のヒロイン考察がないのがもっぱら淋しい限りです。
そんなにまで最近の戦隊は嫌いなんですか？
本サイトの方の更新をサボってる件については弁解の言葉もないです。
しかしそんなふうに言われたら、もうちょっとがんばってみようかと。
最近の戦隊は別に嫌いではないです。そんなふうに思われていたとしたら心外です。好きでもないけど。
私も嫌いでしたら更新をやめるのではと思いますが、そういう感想が出るのも頷けます。
大きく分けて批判と考察のどちらかに重きを置いた二種類の記事が多いと思いますが、確かに復帰されてからは比較的ネガティブな批評が多いという印象ですね。
批判についても以前はと学会や島本和彦などの東映特撮業界外にもネタが分散していたと思います。
それと不思議なのですが、度々登場するタイムレンジャーやジェットマンを担当した小林さんや井上さんは最近のスーパー戦隊や仮面ライダーに数多く参加しているのに対してどういう評価でしょうか？
最近のスーパー戦隊についてもどの程度視聴されておられるのかわかりません。
この前まで沢山ネタにしていたと思ったら平成仮面ライダーを見ていないとの事で驚いたのですが、スーパー戦隊以外の作品についてどのようなものが趣味なのかなど気になります。
戦隊ヒロイン以外の話ばかり沢山してしまいましたが、勿論そちらのほうも楽しみにしております。
なんか明るいニュースないですかねえ。
爆上げした直後に爆下げした『ニンニンジャー』の視聴率とか、元特撮俳優の街宣活動とか、悲観的なニュースって別に努力しなくてもいくらでも入ってくるんですよね。それに比べて楽観的なニュースはそうではない。
やっぱり最近怠けていたのかなあ。
別に最近の戦隊を嫌っているわけじゃないんですよ。特に積極的に楽しみにしたりワクワクすることがないだけであって。でもそう見えるとしたら、気をつけなくてはいけません。
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