荻原佐代子って誰よ?

萩原荻原
 こんなもんどう考えても誤記だろ、とは思うのである。
 『超獣戦隊ライブマン』のキャラクターデザインの一人は、資料によって荻原直樹だったり萩原直樹だったりする。確かに「萩」と「荻」ほど間違えやすい漢字というのもそうそうない。漢字の三要素は形音義だが、この二つは形も音も意味も似ている。一体どっちが本当の名前なのか、これはやはり実際の映像を見て確認する必要がある、と思って全49話のエンディングテロップを実際に確認したら、基本的には荻原だが、やっぱりあるんだなあ、萩原の回が。
 だが、時々本当に萩原に改名していた可能性だって100パーセントないとは言い切れない。契約の都合上、複数の名義を使い分けるということはありうる。「荻原直樹[萩原――]」などという表記は、俺はこんな細かいところまでチェックしてるんだぜ、と誇示するようで何かいやみったらしい感じがする。しかし他にどうしようもないのである。(ちなみに『光戦隊マスクマン』では全話荻原)。
 こういうのは、東映が何とかしてくれたっていいのにと思う。公式サイトで「萩原直樹は間違いでした」という公式声明を出せば解決する話である。だがそういうことはやらない。スーパー戦隊は一年たったら使い捨て。過去の作品を大切にしようという気はない、そういう姿勢は昔から一貫している。
 ただ悪いことばかりではない。そういう姿勢が逆に東映という会社に活気を与えていた、という一面もあることはあるのだ。
 『スーパーヒーロー大戦Z』でギャバンの扱いがあまりにもヒドい、というのが最近話題になっていた。憤慨したりしているのは、多分若いファンだけであろう。古参のファンは、あんな映画に最初から何の期待も持たないはずだ。それが東映という会社なんである、よくも悪くも。

 ちなみに写真の下半分は、『スーパーヒロイン図鑑 戦隊シリーズ篇』というLDに出た際の、萩原佐代子氏である。その後DVDになったはずだが、訂正はあったのだろうか?

戦隊シリーズ主要スタッフリスト

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