地獄へは仮面ライダーだけで行っとくれ
映画と関係づけようという無理矢理感が濃厚に漂う22日の新聞のテレビ欄。実際は普通に戦隊とライダーが放映された。
21日に『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』がいよいよ公開された。毎年春のヒーロー大戦が糞なのは、まともに時間をかけていないからである。そしてその過密スケジュールを改善する気が東映に全くない以上、今年もまた糞映画であることは、見なくても分かる。まともな頭を持った戦隊ファンであれば、誰だってそうだろう。宇宙刑事ファンだって同様のはずだ。「見なくては批判できない」などと言っているのは、鳥頭のライダーファンくらいのものである。まさに「賢者は歴史から学ぶ、愚者は経験から学ぶ」。
なぜ特撮ファンは毎年春の大戦映画を観に行きまた同じように憤るのかYU@Kの不定期村というブログを見ていたら、こんなことが書いてあった。
違うでしょ。
「特撮ファン」じゃなくて「仮面ライダーファン」。戦隊ファンまで一緒にしないでほしい。
ネットで感想を拾っていると、「なんでニンニンジャー出すんだ」というのを多く見かける。どうもみんな事態がよく見えていないようだ。
最初から仮面ライダーしか出すつもりはないにしても、いかにも戦隊もライダーも活躍しそうな虚偽の予告の映像やポスターを作り、両方のファンとも劇場に来てくださいという雰囲気を盛り上げるという戦略をとることもできたはずである。いや、そうしなかったことのほうが不思議と言ってもいいくらいだ。「三かくマーク」の東映であれば。では何故そうしなかったのか。戦隊ファンはライダーファンよりもかしこいからである。本当にかしこいかどうかは知らん。少なくとも作ってる方はそう思った、ということだ。同じ手で何度でもだませるのはライダーファンくらいのものである。
つまらない映画に対しては「見に行かない」という形で抗議するしかないだろう。それができないというのであれば、仮面ライダーシリーズはファンと一緒に地獄への道を突き進むがよい。ただし戦隊ファンはそんなものへの同道はご免こうむる。
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Comments
他の娯楽にも当てはまりますが、結局特撮は「自分が面白いかつまらないか」が全てなんですよね。そう考えた方が精神衛生上よろしいとか言うまでもなく、毎日をエンジョイできるでしょって話です。
「仮面ライダーだから」「仮面ライダーが続いてほしい」「いつかきっと傑作が出るはず、それまで血反吐吐いて茨の道をマラソンするんだ」
仮面ライダーファンはそんな脅迫観念に支配されてるような気がします。
まあ、仮面ライダーとそのファンがどうなるかは彼らに全部任せちゃいます。でも、傍から見ていると、いつかファンから壊れていく人が出てくるんじゃないかと心配になってきますね……。
自分にできることは、特撮などの娯楽を「自分が面白いかつまらないか」で判断して楽しんで、日頃のストレスを解消していくことです。
まあその、見に行こうか見に行くまいかギリギリまで迷った末に行ってしまった人が、こういうことを言うのならまだ分かるんですが。
公開日に真っ先に見に行ったという人に、仮面ライダーファンとしての苦悩をこんなふうに吐露されても、同情するのは無理でしょう。
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