昔のヒロインの似顔絵を描くことの困難さ
最近のヒロインだと、すぐに写真集が出る。その写真というのは、専門のカメラマンがその女優が最もかわいく見えるようにプロのテクニックを用いて撮ったものである。その中から適当に一つ選んで(まあできるだけ描きやすいのがいい。左斜め三十度なんてのがあれば最高だ)、それを見ながら描けば、まあかわいい絵が描ける。楽なもんである。
しかし昔のヒロインだとそうはいかない。
たとえば、カレン水木にはロングヘアのイメージを持っている人も多いと思うが、全35話のうちロングだったのは最初の8話だけである。「これは似合わない」ということに作っているスタッフもすぐに気づいたということなのだろう。(ちなみにジャッカー電撃隊キャスト鼎談によれば、あれはカツラらしい。)
じゃあなんでロングのイメージがあるのかというと、歴代戦隊のヒロインの写真集が出るとき、その時期の写真しか載ってないからだ。私はそんな絵は描きたくない。やはりそのヒロインが最もかわいい髪型をしていた時期のを描きたい。だから映像を見て描くことになる。そのヒロインがもっとも魅力的に映る角度、もっとも魅力的に映る表情はどれか。そういうのも全部自分で判断して描くことになる。
非常にめんどくさい。
汀マリアも前髪おろしていた時期のほうがかわいいと思うんだが、これも写真集への収録は絶望的ときている。
昔はろくにスチル写真なんか撮ってなかったからな。特撮ヒロインなんかで商売になるなんて発想自体がなかったし。
よく、掲示板とかブログとかで、歴代戦隊ヒロインの容姿の品定めをし、ランクつけたりしている人がいる。
大いに結構だが、やるのなら同じ条件でやれよな。
強すぎたがゆえに……(カレン水木論)
朱に交わっても赤くなるとは限らない(ダイアン・マーチン、汀マリア論)
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