『スーパーヒーロー大戦GP』における戦隊の扱いは?

 今年3月21日公開の『スーパーヒーロー大戦GP』に戦隊が出ないことは、ほぼ確実と思われる。現在出ている予告映像や事前情報では、仮面ライダーの話だけ。戦隊ファンに劇場に来てもらおうという気があるとは全く思えない。たとえ出るにしても、おもちゃの販促のためにニンニンジャーがアイテムを使うプロセスを長々と写す程度のものであろう。
 この件に関してライダーファンは、やっぱり、恥ずかしいとか悔しいとか思っているんだろうか。
 仮面ライダーだけの映画を作りたいのであれば、『仮面ライダー大戦GP』という名前にすればよい。しかしそれでは予算もおりないのであろう。だから仮面ライダー以外のヒーローもたくさん出しますよという体裁だけとって企画を通さなくてはならなかった。ずいぶんと情けない話ではある。
 「スーパーヒーロータイム」などという呼称が提唱されたのは2003年。それ以来、戦隊もライダーも両方見ましょうという雰囲気を作るため、テレビ朝日も東映も必死になってきた。しかしそれまでは、戦隊とライダーのファンの間に特別な親近感など全くなかった。二つのシリーズは歩んできた歴史も全然違うしファンの気質も全然違う。それどころか、ライダーの関係者もファンも、ずっと戦隊のことを下に見るような発言ばかりしてきたではないか。こういうことは、言った方はすぐに忘れても、言われた方は覚えてたりするのだな。
 そして今でも、高寺成紀氏とか白倉伸一郎氏とか、戦隊ファンの目につかなさそうな所では、相も変わらず戦隊を見下すような発言を続けている。仮面ライダーシリーズは他の子供だましのヒーロー物とは違うんだ、改造人間の悲哀であるとか仲間殺しであるとか、高尚なテーマが盛り込まれているのだ、とかなんとか。このブログでもさんざん書いてきたことですが。
 そうやって、今まで自分たちが見下してきた「仮面ライダー以外のヒーロー」の力を借りて金を集めて映画を作る気分はどうですか?

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