誰が戦隊忍者の客演を喜ぶのか
子供を盾に言い訳するのは、子供番組を放送するテレビ局としては最も低劣な行為ではあるまいか。
4月12日の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に、忍者戦隊カクレンジャーのレッドと忍風戦隊ハリケンジャーのレッドが出る。このこと自体は別に咎めることではない。咎めるのは、1月24日の『ニンニンジャー』制作発表会見における、テレビ朝日の井上千尋プロデューサーの発言である。(引用文中5日となっているが、もともとこれは『秘密戦隊ゴレンジャー』の第一話が放映されてから丁度40年後になる日であり、その記念として行われる予定のものであった。放映日程が一週間ずれたのは周知の通り。)
さらに、4月5日(日)に戦隊シリーズが40周年を迎えるにあたり、「サプライズを用意しています。子どもたちも、オールドファンも胸が熱くなるような、あの人たちが登場しますので、ぜひご期待いただきたい」と語っていた。子供がそんなもん見て胸を熱くするわけないだろう!
『海賊戦隊ゴーカイジャー』で戦隊OBを大量に出して視聴率を前年より0.5ポイント下げたことをもう忘れたのか。
戦隊のメインターゲットは未就学児(プラスせいぜい小学校低学年)である。通常は三年で視聴者は総入れ替えになる。昔の戦隊なんか知るものか。オールドファンでも関心を持つのはその2戦隊のファンくらいのもので、あとの36戦隊のファンにとってはどうでもいい話だ。
一体誰が喜ぶのか? たぶん玩具のコレクターが喜ぶ。レジェンド獣電池とか、レジェンドレッシャーとか、どのくらいのセールスを記録しているのかは知らんが、まあこれからもレジェンド商法のために、歴代戦隊の存在を視聴者に意識させるような番組作りを今後も続けるつもりなのであろう。大きな財布を持っているオタクどもに媚び、肝心の子供をないがしろにする番組作りをしていることに対する後ろめたさはテレビ朝日の人たちにも共有されていると見える。だからこうやって言い訳をしているのか。
カクレンジャー(またはハリケンジャー)のファンで素直に楽しみにしているという人たちもいるかもしれない。それはそれで構わないが、もし仮にニンニンジャーの噛ませの役をやらされても怒るなよ。
4/13の追記
Track back URL
http://eno.blog.bai.ne.jp/trackback/214318
Trackbacks
-
- スーツアクターという難題
⇒ Gujarat Tour Packages (12/19) - スーツアクターという難題
⇒ Car Rental in Ahmedabad (11/22) - スーツアクターという難題
⇒ Car Rental in Dehradun (10/11) - スーツアクターという難題
⇒ imran malik (09/14) - スーツアクターという難題
⇒ Travel Agents in Delhi (08/18) - マニュアルで創作は可能か
⇒ (06/22) - 高寺成紀の復活はもうないのか
⇒ cetak buku (02/09) - 高寺成紀の復活はもうないのか
⇒ cetak buku (02/09) - ぶかぶかのゴレンジャースーツの性能は
⇒ cetak banner murah (01/05) - 誰が千葉麗子を勘違いさせたのか
⇒ cetak spanduk (01/05)
- スーツアクターという難題
-
- March 2016 (12)
- February 2016 (12)
- January 2016 (13)
- December 2015 (13)
- November 2015 (11)
- October 2015 (14)
- September 2015 (13)
- August 2015 (12)
- July 2015 (13)
- June 2015 (14)
- May 2015 (13)
- April 2015 (13)
- March 2015 (13)
- February 2015 (12)
- January 2015 (13)
- December 2014 (14)
- November 2014 (12)
- October 2014 (14)
- September 2014 (14)
- April 2011 (3)
- March 2011 (3)
- February 2011 (9)
- July 2010 (1)
- June 2010 (2)
- May 2010 (2)
- April 2010 (7)
- March 2010 (8)
- February 2010 (11)
- January 2010 (11)
- October 2009 (1)
- June 2008 (3)
- May 2008 (2)
- April 2008 (4)
- March 2008 (4)
-
- 高寺成紀はなぜ戦隊を悪く言わないのか(前編)
⇒ University Of British Columbia (03/17) - パーマンをやることは義務なのか(その4)
⇒ buy dmxe hydrochloride online (03/07) - パーマンをやることは義務なのか(その5=完結)
⇒ Buy 1p Lsd Online (03/07) - なぜ『チンプイ』は完結しなかったのか(その2)
⇒ buy steroids near me (03/07) - なぜ『チンプイ』は完結しなかったのか(その1)
⇒ 300 savage (03/07) - 藤子・F・不二雄作品の主人公の顔
⇒ Volferda (02/22) - トキワ荘の真の敗残者は誰か
⇒ Franchi SPAS-12 Canada (02/19) - 『仮面ライダー1号』、井上敏樹、「七光」?
⇒ lawn care service belleville il (02/13) - 藤子・F・不二雄にとっての「戦後」(前編)
⇒ mycobar mushroom chocolate (02/09) - 愛の批判・憎悪の批判
⇒ mycobar mushroom chocolate (02/07)
- 高寺成紀はなぜ戦隊を悪く言わないのか(前編)
-
Comments
スーパー戦隊もとうとうクソオタク共しか楽しめない物になってしまったのですか……。武部の時点でニンニンジャーは糞と確信して0話切りしてましたけどね。
別に昔のヒーローを現在放映中のヒーローと共演させる事が駄目なのではないんです。レンタルビデオ屋があり、幼年誌で過去のヒーロー特集が組まれたりする以上、今の子供が過去のヒーローに触れる機会はあるんです。
しかし、まだ1クールも経ってないのに過去の戦隊とコラボするってのがミーハーな武部の失策としか言い切れないですね。
それにハリケンジャーですら、直撃世代(3歳だと仮定する)はもう16歳。直撃世代は特撮ヒーロー番組なんかもう見向きもしないし、今の子供達はハリケンジャー見てもナニコレ状態ですよ。
レンタルビデオ屋でカクレンジャーとかハリケンジャーとか見るかもしれないというのも無理があります。過去の戦隊のDVDはレンタルビデオ屋ではそんなに数置いていません。
私はボウケンジャーやシンケンジャー大好きだったんですけどね。最高傑作だと思っていたシンケンジャーも、「終盤の展開は中盤でやれば良かったんじゃないか」等とうがった見方になりつつあります。
子供の頃に見たスーパー戦隊がクソオタク共しか見ないような物になった今、東映という会社は冷めきった目でしか見れません。テレ朝は本腰入れてニチアサキッズタイムを潰して東映と袂を分かつべきです。
正直な話、人が楽しみにしているものにケチをつけるようなことを書くのは、実は私も気が進まなかったんですよね。しかし一人ぐらいはこういうことを書く人がいないと、12日の放映がまるで歓迎一色の中で行なわれたかのように勘違いする人もいるだろうし。
しかしテレビ朝日は今のニチアサの現状をどう考えているんでしょうね。視聴率が低くてもオモチャが売れさえすれば構わない、というわけにはいかないはずだし(バンダイとは立場は違う)。
お前も十分糞オタクだろ
武部で0話切りとかwww
Post a Comment