都道府県対抗 日本各地を舞台にした戦隊エピソード(仮)

ようこそ仙台へ
『激走戦隊カーレンジャー』第26話。別に観光地でも何でもない普通の住宅街に、こんな看板が出てたりするのだろうか、仙台って。

 ニコニコ動画を見ていたら、都道府県対抗 日本各地を舞台にしたアニメという動画が面白く、こういうの戦隊でも作りたいなあと思って色々調べ始めたのが数年前だが、どうも無理に思えてきた。
 たとえば三重県。戦隊シリーズで、なにか三重県にわずかでも関係のある事物が登場したことはないかと目を皿のようにして探した結果、ダイナブラックが伊賀忍者の子孫であることを発見した。まあこんな調子で探して、それでも見つからないのが12県もある。これではちょっと多すぎる。

 岩手 秋田 山形 富山 奈良 和歌山 島根 山口 徳島 佐賀 大分 宮崎

 昔は戦隊でも地方ロケを一年に一回はやっていた。地方の雄大な自然風景を画面に取り入れたいとか、合宿効果でキャスト・スタッフの一体感が増すとか、狙いはいろいろあったらしい。それを毎年ずっと続けておれば、今頃は日本全国で「うちの県には○○ジャーが来たことがあるぞ」などという会話が交わされ、スーパー戦隊は子供たちにとって一層親しいものになっていたかと思うと残念でならない。今はもう制作体制に余裕がないということが見え見えだから、目先の利益に直結しないものはどんどん切り捨てざるをえないんだろうけど。関東地方(+静岡県東部)ばっかりじゃあ、そんな動画作っても面白くもなんともない。『メガレンジャー』で高校の修学旅行がりんどう湖って、変すぎだろ(行かんよりはマシだが)。

 スーパー戦隊の戦士は当然、日本全国から集められた精鋭のはず。だからこそ、普段は東京に基地をおいていても、日本全国どこからでも救いを求める声があれば、駆けつけるのが当然であった。今は人材や資源を吸い上げるだけ吸い上げておいて、地方のことは視野の外。なんというか、今の日本の縮図を見るがごとき状況……

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