スーパー戦隊と天皇制

 「スーパー戦隊の第一作はなにか」を書きながら念頭にあったのは、今の天皇は何代目かということである(なんか随分と唐突な書き出しだが)。
 一応、125代目ということになっている。それ以外の答えが返ってくることは、まずない。北朝正統論に基づいて128代目だ、などと主張している人もいることはいるが、微々たるものである。
 変ではないか。
 日本の歴史上において、歴代天皇にカウントすべきかすべきでないかの境界線上にいる人間はたくさんいる。もし本当に皇室に対して思慕と敬愛の情を持っている人間であれば、当然その一人一人について自分の頭で考えた意見を持っているであろうし、今の天皇が何代目かという問題についても、百人いれば百通りの解釈が存在するはずである。俺は今の天皇は108代目だと思うとか、いや113代目だ、いやもっと少ないとか多いとかいう議論が国民の間で活発に交わされていないとおかしい。
 しかし現実にはみんな125代目だと言う。その根拠は、学校でそう教えられたからとか、宮内庁がそう言っているからとかだろう。ということは、結局みんな天皇なんかどうでもいいと思っているのである。「今の天皇は何代目か言ってみろ」と人に言い、相手が即答できなければ非国民となじるような連中が現実にいるらしい。ああいう奴らこそが、心の底では天皇を最も馬鹿にしているのである。多分、戦前に南北朝正閏論で内閣がぐらつくような騒ぎがあったということも知るまい。

 私自身としては、『烈車戦隊トッキュウジャー』は第38代目のスーパー戦隊だという意見に妥当性を見るが、「第36代目だという意見もある」と今後も断固として言い続けなければならないと思っている。どちらか一方に統一せよなどという動きが出てきた時こそ、スーパー戦隊シリーズがその生命を失うときである。

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